フランス語の音 ① 母音
フランス語の母音は16個あります。
(母音 12 個、 鼻母音 4個)
※その中には、現在では他の母音と統合され、発音場合があるものが3つあります。
日本語の5つに比べて多いため、それだけでもカタカナ表記では、フランス語の発音は表しきれないことが明らかです。
フランス語の母音の発音 3つのカテゴリー
フランス語の母音は大きく分けて、以下の3つのカテゴリーに分けられます。
[ ]の中は発音記号です。
① [i][ɛ][e][a] 舌が前方 唇は横に開く
② [u][o][ɔ][ɑ] 舌は後方 唇は前方に丸く
③ [y][ø][ə][œ] 舌は前方 唇は前方に丸く
参考のために、どのように私たち日本語ネイティブの耳に聞こえる音なのかを
日本語の母音に照らし合わせてみます。
(日本語のように発音してもフランス語として伝わらない場合もいくつかあります)
聞こえる(近い日本語の母音)
ア [a][ɑ]
イ [i]
ウ [u][ø][ə][œ]
エ [ɛ][e]
オ [o][ɔ]
ュ [y] ュの音とは違いますが、そう置き換えられやすい
↑アイエオに分類した母音は、日本語のように発音しても、フランス語のきれいな母音にはなりませんが、意味が伝わらないほどの違いはあまりありません。(リズム、イントネーションがあっている場合)
日本人が重点的に学ぶべき母音は?
日本語話者に関して言えば、通じるフランス語のための発音には、
ウ [u][ø][ə][œ]
ュ [y]
を重点的にマスターしていく(区別できるようにする)ことが重要になります。
その内、ウに聞こえる[ø][ə][œ]は比較的似ている母音なので、区別がなくても大きな障害にはなりません。
① ウに聞こえる、 [u]と[ø]
②日本語に全くない母音[y]
を優先的に練習していくのが、日本語が母国語の私たちにとっては、通じるフランス語を話す際に、効率的な発音の学習法となります。
そして、この2つの音を出すための口付近の筋肉が、日本語だけを話している限りあまり発達していないので、何度も練習、トレーニングして、すぐに出せるようになる筋力、癖、をつけることが一般には必要になります。
↓具体的なフランス語の母音の発音と、綴り字との関係はこちら↓